ウィスラーキッズキャンプ2017:総括

カナダキッズスキーキャンプ総括

株式会社フェロートラベル

キャンプ責任者 水澤 史

2017年度カナダキッズスキーキャンプも無事に終了することができました。

ご参加頂いた18名の子供達、保護者の皆様に改めて御礼申し上げます。

今年は3月下旬にしては、積雪量も多くさらに数日の降雪にも恵まれたことで例年のキャンプより、新雪、深雪を多く実践しました。広大なウィスラー&ブラッコムスキーエリアを6日間、3班編成で充実したレッスンプログラムを開催することができました。また、集団生活やアクティビティーを通して子供達同士、スキー教師とのそして外国人の子供達ともコミュニケーションを図ることを学びました。

<スキーレッスン>

降雪量が多かったことで、通常のスキーコースにも新雪が積もっている状況もあり細かいバリエーション練習より、各班ともに滑走重視の実践的なスキーレッスンとなりました。また、雪質の変化も大きく変わる中、ロング滑走、新雪、深雪、不整地、ツリーランまで子供達にとってはかなりハードなスキー滑走となりました。

スキー教師陣もキッズキャンプ担当経験豊富なジェーエス(カナダ)、ハリエット(イギリス) 、ケイトリン(アメリカ)の3名と指導スキルの高いジョン(イギリス)が加わり、午前約2時間30分、午後約2時間、カナダメソッドをベースにレッスンカリキュラムを実践。スキー教師の担当班を各子供達のレベルを全スキー教師が把握した上で、時々変えたり同じ技術習得、反復練習でも各自にとってわかりやすいレッスン指導を体験してもらうことで効果を高めました。基礎過程では、スキーのセンターにいつでも乗っていられるよう前後のバランス、左右のバランスをバリエーションを通して練習しました。また、スキー操作はプルーク、シュテム、そして最終的には軽く開いたブライドを基本にロングターン、ショートターンともに各レベルごとにスピードの変化、斜面変化に対しても同じ基本ポジションで滑走することを豊富な中急斜面を利用しながら多く練習。スキーをフォールラインに向く感覚をつかんでしっかりとターンを仕上げることをスキー教師のラインをトレイン滑走中心に練習。

雪面に近い足首の関節から上体ではなく脚部の運動を中心にスキー操作することを練習しました。そして応用過程では、コブ斜面を中心に不整地でのスキー操作、ツリーランまで難しい条件を数多く実践することで技術、メンタルの両面で対応力を高めていきました。ポール滑走もGSセットを全班ともに取り入れて、ターンのリズム、踏みけり、スキーに乗っていく感覚を自然に養うことができました。

外国人の子供達に交じっていつもの仲間と違うメンバーで1日レッスンを受講するウィスラーキッズは、クラス分けからみんなかなり緊張している様子でした。先生もいつものスキー教師ではないので、全てに於いていつも以上に集中して、レッスンの流れ、意思疎通など相当疲れたことでしょう。スキー技術はかなりみんな練習してきたので評価は班の中では高かったようです。英語のシャワーのように浴びてきたことで終了後は、ぐったりと疲労感も見受けられましたが、達成感が時間の経過と共に出てきたようです。何かやるべきこととか、体験したことで自信がついたようです。ウィスラーキッズを体験して、英語を勉強してみたいとか、外国人や外国に興味をさらに 持ってくれたならうれしいです。

<アクティビティー>

地元小学校の体育館を利用した恒例のドッジボール、フットサル、バスケットそして縄跳びを新たに取り入れて子供同士のコミュニケーション構築と縦割り学年の仲間と存分に遊びながらチームワークを養うことができました。また、子供達が最も楽しみしていた室内クライミングは、みんなクライムオンすることができ、あらゆるコースを自分で考え選択し積極的に挑戦していました。練習クライミングした後は、2班に分かれてレースで大きく盛り上がりました。子供達も同士のチームビルディングの一環としてこのクライミングを境にまた絆が深まりました。

公共プールでの水泳も泳いだり、水中遊びなどによって楽しんでいました。スキーで疲れた身体を解したり、リラックス効果もあり良い運動になっています。

<英語、外国人に触れる>

今年からニュープログラムとして、英語を駆使しながら生活班で外国人へインタビュー体験が加わりました。質問内容も自分たちで考え、英語で組み立てる。フェロースタッフはフォローしましたが、どの班も果敢に外国人に突撃インタビューができました。カナダ人は勿論、あらゆる国の人たちと交流し、また日本への興味が高いことにも驚きがあったようです。コミュニケーションスキルアップを目的に取り入れましたが、子供達も楽しみながらスピーキングとヒアリング の実践ができたので来年も取り入れていきたいと思いますす。勿論、恒例のサブウェイでの夕食オーダーも体験しました。今年はハプニングでいつものサブウェイが急遽当日閉店しており、クリークサイドのサブウェイへ公共バスで移動となりました。

また、最終日のスキー教師へのお礼と懇親会でのプレゼンテーションでは、スキー班ごとにいかにスキーレッスンを通して先生とのふれあいや感謝を伝えること仲間と考え、リーダーがまとめていきます。そしてしっかりと形にして心を込めて発表しながら気持ちを伝えることができました。得意の隠し芸がある人は、さらにその場で披露してもらい、場を盛り上げてくれました。スキー教師達もスキーレッスンとは違った子供達の真剣なプレゼンテーションに感激していました。子供達はやりきったという達成感と教師達との別れを惜しんで終了となりました。

今年も3つの約束とバーティカルディバイド(縦割り組織)を基本コンセプトに開催し、スキーレッスン、アクティビティーも工夫しながらスタッフ一同、取り組んで参りました。スキー技術はみんな積雪量の多い難しい条件でかなり滑り込んだのでレベルアップは、それぞれ非常に高かったという印象があります。 また、英語でのコミュニケーションも街頭インタビューなど取り入れたこと、ウィスラーキッズでもかならず外国人の子供達とメンバーになれたのでチャンスが多々ありました。自分から行動する、意思を伝えようとする意識も日を増すごとに高くなってきたと思います。

あとは元気な声での挨拶や整理整頓は、まだ意識ができない班、子供達も多くいます。意識してこれからも3つの約束を思い出して行動してくれることを期待しております。また、縦割りで班長を経験した人、中間のジョイント役になった人、年上の人に面倒を見てもらった人、それぞれが同年代だけでのキャンプでは得られない経験がリーダーシップの育成、コミュニケーションを育む数々の場、そして年下の人はいつかは高学になり、班長を担当する、リーダーシップを発揮しなければならないという自覚も中学年の子供達にも芽生えたように感じられました。この1週間のカナダの大自然のもと親元を離れてスキーキャンプに参加した今回の経験が、これからの家庭や学校生活、地域社会の中で少しでも役に立つ事を期待しております。また、スキーが今までよりさらに好きになってくれたならとてもうれしいです。

スタッフ一同、今回のキッズキャンプへのご参加を重ねて御礼申し上げます。

これからの子供たちの成長とご活躍を心よりお祈り申し上げます。

株式会社フェロートラベル

キャンプ責任者 水澤 史

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